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木と土は天然エアコン

2011.10.21

伝統的な日本の住まいは、木と土壁で造られていました。これは夏の湿度が高い日本の風土に合ったすぐれた方法でした。土は木と同様に調湿作用を持つ自然素材です。土壁には小さな孔が無数にあいていて、湿度の高いときには水蒸気を取り込み、乾燥しているときは水蒸気を放出します。ですから土壁の家は外の湿度の影響を受けにくいのです。また水分を放出するときに気化熱を奪いますから、梅雨が明けて夏になるころ、ひんやりと快適に過ごすことができます。

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本と土は天然のエアコンディショナーだったといってもいいでしょう。博物館の収蔵庫の内部に厚い木の板を張り巡らしてあるのも、土蔵をたいせつなモノの収納に使うのも、木や土にすぐれた調湿作用があることが分かっているからです。ところが、最近の住宅は、木造住宅といえども内装をビニールクロスで覆ったり、せっかくの本の床や壁に塗料の皮膜をかぶせてしまったりで、自然の調湿作用を十分に生かしていないようです。昔がよかったと言うつもりはありませんが、昔の人の知恵の中には学ぶべきことがたくさんあります。エアコンなどの機械にばかり頼る生活を見直し、自然素材のすぐれた働きにもう一度目を向ける時期にきているのではないでしょうか。





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