冬場に朝日が入らず、暖房してもいっこうに暖まらない西向きの家よりは、朝日が差し込んで、少し暖房しただけでも20度くらいになる南向きの家の方が良い家といえるでしょう。ただ、〈冬は西日もありかたい〉という地域もあるようです。午後の日足が長く暖かい北海道では、〈西日の入らないマンションは売れない〉と聞いたことがあります。ただ、これほど「太陽、太陽」と騒いでも、夏場はさすがに朝日も西日も耐えられません。そこで、〈冬の朝日だけを取り入れ、夏の朝日はシャットアウトする〉、そんな間取り設計が理想的です。
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「そんなうまいこといくのか?」という声が聞こえてきそうですが、これができるのです。まず太陽の動きを見てください。太陽は夏と冬とでは軌道がまるで違います。これは冬至と夏至で比較し単純化していますが、夏の太陽は北寄りの方角から上がり、北寄りに沈みます。ところが、冬の太陽は南寄りから上がって南寄りに沈みます。したがって南側を開放しておけば、冬は朝日も午後の日も適当な位置になって暖かく、しかも夏の強い日差しは入りません。さらに有難いのは、夏の太陽は頭の上を通るため、庇があればカットできます。反対に庇があっても冬の日は低い位置を通るので、部屋の奥まで差し込んできます。これで自然に省エネ住宅、環境共生住宅が実現するというわけです。