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標準化鑑定調査価格はそのまま使用できる

2011.10.07

「標準化鑑定調査価格」は「生の取引価格」と違って、そのまま使用できる。たとえば、「生の資料」では対象地の取引価格が坪一〇万円であるとする。現地に行って調べると、その地域の標準的な土地より交通の便がよい。そのために取引価格が通常より一〇%高いのであれば、「標準的な土地」の価格は生の売買価格より一〇%減価して、坪九万円に直す必要がある。こうした生の取引価格では、間違いも起きやすいのである。ところが、はじめから「標準化鑑定調査価格」が坪九万円であることを知っていれば、客観的な価格がたちどころに計算できるだけでなく、間違いも起こりにくい。「標準化鑑定価格」が「煮魚」や「焼き魚」なら、「生の取引価格」は「生の魚」である。私はずっと以前から、「標準化鑑定調査価格」は、特定の物件についての不動産鑑定調査の結果として出てくる「副産物」とは考えていなかった。むしろ、鑑定にあたっては「不動産鑑定評価額」と「標準化鑑定評価額」という二つの生産物を同時につくりだすつもりでいた。

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