少し前までは、公庫融資を中心とした一群の公的住宅ローンがあって年度ごとにその制度条件が変わることが普通でした。そのため年度末に近づくと、すぐ借入を申し込むか、それとも新年度まで待つか、様子を見ながら検討する必要がありました。しかし、公的住宅ローンの様子が一変し、現在では借入の申込時期を検討するうえで年度が以前ほど重要ではなくなっています。また、住宅金融公庫融資が中心となって公的住宅ローンの比重が大きかった頃、ハウスメーカーやマンションディベロッパーは、新規商品の販売動向が毎年公庫融資の受付に焦点を合わせる形で営業を展開していました。
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そのため、年度初めの春から夏にかけての時期は、住宅市場が一番活況を呈するシーズンでした。しかし、今はそうしたこともなくなりましたから、住宅市場の販売競争は時期を問わぬ激しさが一年中続くようになってきたともいえます。こうした事情は、以前のように春と秋に情報が集中する現象をなくして分散化する結果をもたらしました。この点は、マスコミの情報も広告も、同じです。したがって、住宅を手に入れようとする場合の情報集めには以前と違う注意が要るようになったと言えます。住宅計画は、実際には目標となる住宅の形によって大きく変わります。マンションや建売住宅、中古住宅などの完成済み住宅を「買う」場合は短期型になりますが、一戸建住宅を「建てる」場合は相対的に長期型になります。